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新井満

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経歴

新井 満(あらい まん、1946年〈昭和21年〉5月7日 - 2021年〈令和3年〉12月3日)は、日本の男性著作家、作詞作曲家、歌手、写真家、環境映像プロデューサー、絵本画家。新潟県新潟市生まれ。本名:滿(みつる)。母は助産婦。
section = 1| date = 2022-12
新潟市立寄居中学校、新潟明訓高等学校、上智大学法学部卒業。子供時代に新潟地方を襲った大地震で危うく命を落としかけた。また、幼少時から病弱だった。上智大学グリークラブ(男声合唱団)に所属するも、重病を患い生死の境目を彷徨ったため入院退部。何とか治癒して生きる喜びを強く実感する。以降、美しいものを発見して伝えることをライフワークとして生きていきたいと誓う。
卒業後、電通に入社し環境ビデオ映像の製作に携わるかたわら、小説・歌などの創作活動に入る。2006年5月末日に定年退職した。
1971年、東京出身の三田部紀子(1947年生、東京農工大学卒)と結婚。のち新井紀子として共著を数点刊行している。
1977年(昭和52年)、カネボウのCMソングとして自ら歌唱した『ワインカラーのときめき』(作詞:阿久悠 作曲:森田公一)がヒット曲となる。
1987年(昭和62年)、『ヴェクサシオン』で第9回野間文芸新人賞受賞。1988年(昭和63年)の『尋ね人の時間』で第99回芥川賞受賞。都会生活を営む現代人の心象を、詩的な物語性によって繊細に描く作風と評価される。
日本ペンクラブ常務理事として、平和と環境問題を担当。
1998年(平成10年)長野冬季オリンピック開幕式イメージ監督。
2001年(平成13年)、妻をがんで亡くしたふるさとの友人を慰めるために『千の風になって』を作曲。作曲にあたって原詩である 『Do not stand at my grave and weep(直訳:私のお墓で佇み泣かないで)』 を訳して自ら歌い、CDに録音したものを30枚作成。友人や希望者に配布した。しかし、曲を聴きたいという希望者が膨れあがり、2003年に朝日新聞の天声人語で取り上げられると問い合わせが殺到。急遽ポニーキャニオンからCDが発売され、訳詩を掲載した本も講談社から発売された。この曲は秋川雅史、加藤登紀子、スーザン・オズボーン、新垣勉、ウィーン少年合唱団などプロの歌手たちにカバーされ、100万枚を越える大ヒットとなった。同曲によって2007年(平成19年)第49回日本レコード大賞作曲賞を受賞。ラジオドラマ、テレビドラマ、劇映画にもなった。また、9/11テロの後、現地での慰霊イベントで引用され大きな注目を集めた。
2003年(平成15年)、市民創作函館野外劇の実行委員会からの要望でテーマソング『星のまち Hakodate』を作詞・作曲。毎年7月と8月に開催される函館野外劇では出演者によって全編で歌われている。
2005年(平成17年)、『この街で』(作詞:新井満、作曲:新井満、三宮麻由子)を制作。この曲は元々2000年10月に松山市で開催された「21世紀に残したいことば」あなたのことばで元気になれる『だから、ことば大募集』」で松山市長賞を受賞した「恋し、結婚し、母になったこの街で、おばあちゃんになりたい!」がモチーフとなっている。日本ペンクラブ「平和の日・松山の集い」 のイベントで松山を訪れていた新井はこの言葉に感動し、エッセイストの三宮麻由子と協力して即興で作詞・作曲した。イベント終了後もう一度聞きたいという要望が寄せられたため、後日新井がプライベートで録音してCD原盤を作成。CDの製造・販売権も新井から松山市に譲渡され、松山市役所の窓口で販売された。CDの売上金はすべて街づくりのイベント等の資金として役立てられている。
2009年(平成21年)、平城遷都1300年の記念行事の一環として万葉集研究の第一人者である中西進から万葉集の和歌にメロディーを付けて楽曲を作って欲しいという依頼があり、『万葉恋歌 ああ、君待つと』を制作。万葉集の中から額田王・磐姫皇后・播磨娘子ら女性歌人の恋歌を新井が編纂し、曲をつけた。この曲は、演歌歌手の小林幸子の歌唱でCD化され、『第60回NHK紅白歌合戦』でも小林によって歌われた。
2011年(平成23年)11月、NHK『ラジオ深夜便』で朗読し反響となった詩『希望の木』を写真詩集として刊行。これは、津波で7万本あった高田松原の松の木が、たった一本を残して全滅した事実を踏まえて作られた詩で、初版印税の全額と一冊につき100円の復興応援金を寄付するチャリティー本となっている。
晩年は北海道亀田郡七飯町に暮らした。2016年(平成28年)7月、大沼国定公園にて開催された音楽イベント「北海道新幹線開業記念音楽祭「第1回千の風音楽祭」in大沼~イランカラプテ~」をプロデュースした。
2018年(平成30年)10月、愛媛県西条市の愛唱歌として「石鎚山」を作詞・作曲した。
2021年(令和3年)12月3日午前8時46分、誤嚥性肺炎のため、函館市内の病院で死去。1946|5|7|2021|12|3。
2022年11月15日、第64回日本レコード大賞で特別功労賞を受賞(没後受賞)。

受賞歴

新井満関連記事(ニュース、インタビュー、書評等の外部リンク集)

  • 2013.3.3 「平和の日」集会の成功願い記念植樹 函館で文学者ら

    【函館】文学者らが平和を願う「平和の日」の集会を翌日に控えた2日、函館市芸術ホールロビー(五稜郭町)で植樹式が行われた。集会の道内初開催を記念し、関係者約20人が函館市の木であるオンコ1本を鉢に植え付けた。

  • 2012.6.29 福島の子1000人を夏の林間学校へ 田口ランディ氏ら呼びかける

    原発事故で今なお被爆が心配されている福島。 子どもたちの健全育成と学ぶ権利を支援する県内の団体「ふくしまキッズ実行委員会」(福島県東白川郡/委員長・進士徹)は、昨年の夏、冬、今年の春まで3回にわたり、子どもたちを北海道などに林間学校として滞在させてきた。

  • 2012.5.31 森敦氏:小説「月山」で芥川賞、生誕100年 「文学再考の機会に」 ゆかりの鶴岡でイベント−−9月8日 /山形

    「放浪の作家」で知られ、月山のふもとの旧朝日村(現・鶴岡市)の注連寺(ちゅうれんじ)に滞在した体験を描いた小説「月山」で芥川賞を受賞した故森敦氏(1912〜89年)。その生誕100年を祝おうと「森敦生誕100年祭実行委員会」(委員長・富塚陽一前鶴岡市長)は30日、同市上山添の出羽商工会櫛引支所で記者会見を開き、市と協力して9月8日に注連寺で100年祭を開催すると発表した。森氏の養女の森富子さんや作家の新井満さんらゆかりの人々が集まり、思い出を語り合う計画だ。

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