樋口 有介|ひぐち ゆうすけ|1950年。群馬県立伊勢崎東高等学校卒業。
中学を卒業後、高校にも行かずに母親の実家の看板屋を手伝うなどして過ごしていたが、短期間通った夜学の友達から、当時の自分の学力でも入れるだろうという高校の存在を聞き、進学を決意。そして勉強の代わりに今まで読んだこともなかった小説を読んでみたところ1冊で夢中になり、16歳で作家を目指す。こつこつ執筆し、年に2回ある文學界新人賞に毎回応募し続ける。大学中退後は世界各地を放浪。劇団員、業界誌記者など様々な職業を経験しながらも小説は書き続けるが芽が出ず、そのうち長い間交際していた女性とも別れることになり、秩父の廃村にこもって執筆に没頭する。気の済むまで書いても実らなければその時他の道を考えようと思っていたが、5年目にあたる昭和63年(1988年)、『ぼくと、ぼくらの夏』が第6回サントリーミステリー大賞の読者賞を受賞し、作家デビューすることになる。
当初は純文学作家を目指していたが結果は実らず、やけを起こして書いたのが『ぼくと、ぼくらの夏』だったという。そのためデビュー当時はミステリには疎く、食べていくためにテレビの2時間のミステリ番組を毎日のように見て勉強することとなる。
青春ミステリ、または中年を主役にした青春ハードボイルド小説を得意とする。トリックやプロットで勝負する、いわゆる本格派ではないにもかかわらず、独自の香気とユーモアを愛されて創元推理文庫にも作品が収録されている|date=2018年1月。
from wikipedia(名前を用いての自動収集のため、別人の場合もあることをご了承ください)