小松 重男(こまつ しげお、1931年(昭和6年)2月24日 - 2017年3月18日)は日本の歴史小説作家、時代小説作家。
新潟県新潟市生まれ。鎌倉アカデミア演劇科卒業。
松竹大船撮影所、前進座文芸演出部、新協劇団演出部を経て、1977年(昭和52年)「年季奉公」で第51回オール讀物新人賞を受賞しデビュー、作家活動に入る。松竹大船撮影所では監督中村登に師事する。1987年(昭和62年)、「鰈の縁側」が、翌1988年(昭和63年)、「シベリヤ」が直木賞候補となる。時代小説の分野では、綿密な時代考証を基に封建社会の現実をユーモアを交えながら表現した「侍」シリーズがある。
歴史小説の分野では、勝惟寅(小吉)の自叙伝『夢酔独言』を精緻に読み込み、虚実を考証した上で再構築した史伝的な小説『喧嘩侍 勝小吉』や、関係資料を読み込み、伝説的な武将となっている上杉謙信の真実の姿を浮かび上がらせた『迷走大将 上杉謙信』(「聖将 上杉謙信」より改題)がある。また、隠密とされている「御庭番」の研究にも取り組んでおり、ノンフィクション作品の『幕末遠国奉行の日記 川村修就の生涯』やフィクションを交えた時代小説として構築した『御庭番秘聞』など「御庭番」シリーズの作品がある。
妻は相生千恵子。2017年3月18日死去。満86歳没。2018年、『蚤とり侍』が阿部寛主演・鶴橋康夫監督で実写映画化される。
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