虫明 亜呂無(むしあけ あろむ)は、日本の作家・評論家・随筆家・翻訳家。
』。1962年1月号の表紙。
東京府東京市本郷区(現在の東京都文京区)湯島生まれ。父は萬鉄五郎に師事した画家の虫明柏太。戦時中は応召で立川陸軍航空整備学校におり、上官の川上哲治によく殴られていたことを著書に記している。早稲田大学文学部副手を経て、雑誌『映画評論』編集部に所属。ドナルド・リチーの評論の翻訳などを行う。
1959年、加太こうじ、森秀人、鶴見俊輔、佐藤忠男、邑井操らと大衆芸術研究会を創設。
フリーとなった以降は、文芸批評、映画評論、スポーツ評論、競馬エッセイなど、独特の美的文体と幅広い知識により、多彩な活動を行う。1979年には小説『シャガールの馬』で直木賞候補となった。また記録映画『札幌オリンピック』の脚本も担当した。
1983年に脳梗塞で倒れ、長年の闘病生活を経て、1991年、肺炎のため67歳で死去。
「虫明亜呂無」は本名である。「虫明」は岡山県の地名で、これに由来する姓。亜呂無は芳香を意味するフランス語アロムからとられたという。
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