三日月 および みかづき のその他の用法|#三日月の名前がついているもの
thumb|陰暦3日夜の月。月齢2.6日。2008年2月9日(旧暦1月3日)18:13(現地時刻)、翌日2:13(JST)。フランス ベルフォール。なお、日本ではすでに沈んでいる時刻である。
thumb|広場の一つにあるクレセントの彫像
三日月・朏(みかづき)とは陰暦3日の月。陰暦とは、朔を1日とする暦、つまり、中国暦・和暦など太陰太陽暦を含む太陰暦のほぼ全てである。
円弧状の細い範囲が輝いている。そのため、眉月(まゆづき、びげつ)、蛾眉(がび)、繊月(せんげつ)などとも言う。三日月より早い2日の月はほとんど見ることができず、三日月は最初に見える月であるため、新月(しんげつ、ただし現在は朔の同義語に使う)、初月(はつづき、しょげつ)などとも言う。他にも多くの異名がある。
三日月の黄経は太陽よりわずかしか先行していないため、三日月は日没のすぐ後(約2時間後)に、光っている側を下(北半球では右下、南半球では左下)にして沈む。いっぽう、三日月の出は日の出のすぐ後であるため、見ることは難しい。
朔(月齢0日)が陰暦1日なので、三日月の月齢は3日ではなく2日である。厳密には、朔は陰暦1日の平均12時(0時から24時までのいつか)で、いっぽう三日月は(昼月を別にすれば)日没直後しか見えないので3日18時の月齢を求めると、平均2.25日になる。これは平均朔望月29.53日の約8%で、月相は平均27度、2.13日となる。ただしこれらは平均であり、朔の時刻のばらつきなどにより±半日強の変動がある。
地球から見た三日月の輝いている面積は、(1 - cos 27°) / 2 = 0.056 と、満月のわずか6%にすぎない。しかも、光っている月面をほぼ真横から見ているため光度はさらに下がり、満月の1/300にすぎない。
陰暦26日深夜(27日未明)の月を二十六夜(にじゅうろくや)と言い、三日月に形は似ているが、光っている部分が東西逆側である。見える時間も違い、日の出の前に、光っている側を下(北半球では左下、南半球では右下)にして昇る。
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