高城高|こうじょう こう|1935年1月17日- は、日本の推理小説家。元新聞記者。北海道札幌市在住。本名は乳井洋一|にゅうい よういち。北海道函館市出身。
1935年、北海道函館市に生まれる。5歳の時に、英語教師だった父の転勤で宮城県仙台市に移住。第二次世界大戦中は父の故郷である秋田県北秋田郡比内町(現大館市の一部)に疎開。終戦後に仙台に戻り、進駐軍の兵士が古本屋に売ったペーパーバックや、英語教師だった父と交流があった米軍人から手に入れたハードボイルド小説を読み始めたという。
1955年、東北大学文学部英文科在学中、『宝石』の短編懸賞に「X橋附近」を応募し、1位を受賞した。この小説は江戸川乱歩に絶賛され、現在では日本のハードボイルド小説の嚆矢とされる。大学卒業後の1957年に北海道新聞社に入社してからも、1970年まで短編を中心に作品を発表し続けたが、以降は沈黙していたため「幻の作家」と称された。
2006年に『X橋付近 高城高ハードボイルド傑作選』が、荒蝦夷から地域限定(仙台市と北海道の書店)で発行され、2007年には『ミステリマガジン』や『ミステリーズ!』で作家活動を再開。2008年には、東京創元社から個人全集の刊行が始まり、約30年ぶりとなる新作『密漁船アークテック号 函館水上警察署復命控』を発表した。
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