福島 次郎(ふくしま じろう、1930年(昭和5年) - 2006年(平成18年)2月22日)は、熊本県出身の小説家。高校の国語教師。雑誌『詩と眞實』同人。その同人誌に掲載した短編小説『バスタオル』(1996年)で第115回芥川賞候補になったほか、三島由紀夫との同性愛関係を取り混ぜた自伝的な実名小説『三島由紀夫――剣と寒紅』(1998年)を刊行したことで一時ジャーナリズムを騒がせ、三島関連界隈で名を知られるようになった人物である。
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1930年(昭和5年)、私生児として熊本県熊本市に生まれた。祖父も、近郷の農民相手の賭場を家の地下室で妾と共に開いていた。
次郎の母は、違法な賭博行為を警察の目から守っていたやくざたちと肉体関係を結び、4人の子供をもうけた。次郎の上には姉、下には弟・妹がいたが、皆それぞれ父親が違っていた。次郎は祖父の長男として出生届を出され、当時50代の大叔母(祖父の妹)に育てられた。
大叔母の夫は日露戦争により21歳で戦死しており、20歳で未亡人となった大叔母は以後ずっと独り身だったが、姪の産んだ赤ん坊(次郎)の臀部に亡夫と同じ卵大の痣を発見すると、夫の生れ変りと信じて姪(次郎の母)に頼み込み次郎を引き取った。
母は他の子の面倒も両親らに任せ、次郎の姉は祖母に、弟は子守り係に育てられた。次郎は幼児から中年まで、母と一緒に暮らしたことがなく、母代りの大叔母と2人で生活した。母と一緒になった義父はやくざの親分であった。
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