真藤 順丈|しんどう じゅんじょう|1977年11月3日 - は、日本の小説家。
2008年から2009年にかけて、4つの新人賞を相次いで受賞しデビューした。受賞したのは、刊行順にダ・ヴィンチ文学賞大賞(『地図男』)、日本ホラー小説大賞大賞(『庵堂三兄弟の聖職』)、電撃小説大賞銀賞(『東京ヴァンパイア・ファイナンス』)、ポプラ社小説大賞特別賞(『RANK』)。
2018年に『宝島』で山田風太郎賞、2019年には同作で第160回直木三十五賞を受賞。
学生時代、自主映画やウェブコンテンツを製作する創作集団を結成。映画監督を志して映像関係の仕事にたずさわり、そのかたわらで小説の執筆も始める。のちに小説に専念し、長編短編あわせて10作ほどを投稿するがことごとく落選。
30歳になって一念発起、一年間で毎月一作を各新人賞に応募して、すべて駄目なら小説家の道はあきらめると決める。生活を切りつめて執筆に臨み、純文学系からライトノベルまで様々なジャンルの作品を投稿して、四作が受賞。2008年にNHK「おはよう日本」やTBS「王様のブランチ」などで特集が組まれる。
ホラー、ミステリ、幻想怪奇、SF、アウトロー小説といったジャンルにとらわれない幅広い作品を発表。ホラー大賞受賞の選評で、高橋克彦は「異常な状況に、笑いや人の心の温かさを加味する才能」を評価している。また、平山夢明は「〈魂の救済〉をテーマとし、物語の〈極限〉を提示しようとしている」と評している。
2009年からは、WOWOW「ノンフィクションW」にナビゲーターとしてゲスト出演したり、映画『眼球遊園〈大日本ノックアウトガール〉』に彫り師役として出演するなど、活動の幅をひろげている。
近代文学では安部公房や三島由紀夫を愛好する。現代の作家では平山夢明、村上春樹、村上龍、貴志祐介などを挙げている。
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