松本 寛大|まつもと かんだい|1971年 - は、日本の小説家・推理作家。北海道生まれ、札幌市在住。新潟大学法学部卒業。
2008年、『玻璃の家』で第1回ばらのまち福山ミステリー文学新人賞を受賞。選考委員の島田荘司は「もう充分に傑作の領域にある」と評した。2009年、同作で作家デビュー。
江戸川乱歩の『怪人二十面相』に出会ってミステリーを読み始める。小学生のときに好きだった小説はヴァン・ダイン『僧正殺人事件』やエラリー・クイーン『Xの悲劇』、江戸川乱歩の『パノラマ島奇談』、『化人幻戯』。中学生になるとホラー小説に傾倒し、このころにラヴクラフト作品とも出会った。
第8回鮎川哲也賞に作品を応募。その後はほとんど創作はしていなかったが、デビューの数年前に住まいの近くの書店で柄刀一の講演会が開かれ、そこで柄刀一からぜひ再度筆を執るようにと勧められる。そのすぐあとに、ばらのまち福山ミステリー文学新人賞が創設されたことを知り、もう一度創作に手をつける。このとき執筆し応募したのがデビュー作の『玻璃の家』である。
影響を受けた作家として推理作家では江戸川乱歩、横溝正史、エラリー・クイーン、アガサ・クリスティー、鮎川哲也、島田荘司、栗本薫、漫画家では手塚治虫、藤子不二雄、楳図かずお、萩尾望都、長谷川裕一、高橋葉介、諸星大二郎、推理作家以外ではリチャード・マシスンを挙げている。
『クトゥルフ神話TRPG』にバックアップ役として長くかかわっており、その関連書籍の原稿も書いている。またその縁で、第51回日本SF大会(2012年、北海道)の企画に参加したり、同大会のサイトで朝松健論を発表したりしている。
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