今村 夏子(いまむら なつこ、1980年2月20日 - )は、日本の小説家。広島県広島市安佐南区生まれ。大阪市在住。
広島県内の高校を経て大阪市内の大学を卒業。29歳の時、職場で「あした休んでください」といわれ、帰宅途中に突然、小説を書こうと思いつく。そうして書き上げた「あたらしい娘」が2010年、第26回太宰治賞を受賞した。「こちらあみ子」には、子どもの頃の郷里の思い出も散りばめ、広島弁もさりげなく登場する。2014年刊の『こちらあみ子』ちくま文庫版に新作「チズさん」が併録されたが、それ以外に作品の発表はなく、半引退状態となっていた。
2016年、西崎憲に声をかけられ、西崎が編集長をつとめる新創刊文芸誌『たべるのがおそい』(書肆侃侃房)で2年ぶりとなる新作「あひる」を発表し、第155回芥川龍之介賞候補に挙がった、第39回野間文芸新人賞受賞。2019年、『むらさきのスカートの女』で第161回芥川賞を受賞。笙野頼子、鹿島田真希、本谷有希子、村田沙耶香に続いて5人目の純文学新人賞三冠作家となる。2019年度咲くやこの花賞受賞。
2013年に結婚し、大阪市内で夫と娘と3人暮らし。庄野潤三の長女(1947年生れ)は同姓同名の別人。岡山市出身の小川洋子を「神様みたいな人」と敬愛し、「ずっとあんなふうに書いていけたらすてき」と話している。
2020年2月、広島市民賞を受賞。
2022年、「こちらあみ子」が実写映画化。『とんこつQ&A』で第39回織田作之助賞候補。
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