柚月 裕子|ゆづき ゆうこ。釜石応援ふるさと大使。
岩手県釜石市出身。小学2年生から5年生までを盛岡市で過ごし、盛岡市立山岸小学校で学んだ。子どもの頃は転勤族で小学校を3回変わるなど、高校卒業後は父親の転勤にともない山形県山形市へ転居。21歳で結婚し、ほどなく転勤で岩手に戻った両親をよそに同地へ定住して、2児を設ける。
子育てが一段落したときに、山形市にて池上冬樹が世話人を務める「小説家になろう講座」(現:山形小説家・ライター講座)の開催を知り、講師を務めるベテラン作家や編集者の話が聞きたいと講座へ通い始めた。同時期、地元タウン誌の手伝いで取材原稿を執筆して自身の文章が読まれる喜びを知り、自分が思ったことを表現できる小説の執筆を開始する。講師の志水辰夫は、初めて講座へ提出された柚月の短編の可能性を指摘。この出来事を経て、地元・山形新聞社主催の「山新文学賞」への応募を決意し、2007年、「待ち人」が同賞に入選する。この受賞が自信となり、2008年、40歳の時に『臨床真理』で第7回『このミステリーがすごい!』大賞の大賞を受賞し、作家としてデビュー。
2013年、『検事の本懐』にて第15回大藪春彦賞を受賞。2016年、『孤狼の血』シリーズ3部作の第1作『孤狼の血』で4回目のノミネートだった第69回日本推理作家協会賞を受賞。同作品は2018年に映画化された。公開後の5月21日付けオリコン週間文庫ランキングでは同名原作小説が15位から9位にランクアップし、柚月にとって初のトップ10入りを果たした。また、シリーズ第2作『凶犬の眼』をベースとした映画の続編制作が発表された。『岩手日報』にて2018年2月から2019年1月に連載した『孤狼の血』シリーズ3部作の完結編となる『暴虎の牙』の連載が『夕刊フジ』で2018年10月1日から開始された。
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