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原田康子

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経歴

原田 康子(はらだ やすこ、1928年1月12日 - 2009年10月20日)は日本の小説家である。本名は佐々木康子(旧姓:原田)。
1928年(昭和3年)東京府生まれ、2歳から北海道釧路市で育つ。
1949年(昭和24年)に釧路の同人雑誌『北方文芸』に処女作「冬の雨」を発表し『'89 北の文学』掲載の原田康子のプロフィール紹介に「〔昭和〕24年から東北海道新聞社の記者となる。同じ年、『北方文芸』に『冬の雨』を発表、以後意欲的な創作活動を続ける。」(p. 81)とある。「冬の雨」を掲載した『北方文芸』は1949年(昭和24年)3月から1952年(昭和27年)3月までに全5号を刊行した釧路の文芸同人誌で、札幌で1968年(昭和43年)1月に創刊された同題の月刊文芸誌『北方文芸』。1954年(昭和29年)、新潮同人雑誌賞に「サビタの記憶」で応募、最終候補に残って伊藤整らの高い評価を得る。翌1955年(昭和30年)から『北海文学』誌上に長編「挽歌」を10回に分けて連載、同人誌連載中から出版や映画化の打診があった。1956年(昭和31年)に東都書房(講談社)から単行本『挽歌』として出版されると無名作家の単行本にもかかわらず翌年には113版(113刷)を数えるベストセラーとなり、五所平之助監督による映画化も相俟って|あいまって大きな反響を呼んだ。『挽歌』は翻訳され、海外数ヶ国でも出版されている。また1991年には、『満月』が『満月 MR.MOONLIGHT』のタイトルで映画化されている。
晩年まで意欲的な創作活動を展開し、生涯に『挽歌』(1956年)で第8回女流文学者賞を、『蝋涙|ろうるい』(1999年)で第38回女流文学賞を、『海霧|うみぎり』(2002年)で第37回吉川英治文学賞を受賞している。
人気作家となった後も、北海道在住のまま執筆活動を続けていたことでも知られ、2003年(平成15年)に北海道文化賞、北海道新聞文化賞を受賞した。また、競馬、将棋を趣味とし、それらについてのエッセイ集『はなれ駒あそび駒』もある。1998年(平成10年)の将棋王座戦の観戦記を執筆し、翌年、第11回将棋ペンクラブ大賞(観戦記部門賞)を受賞した。
2009年(平成21年)10月20日、肺炎のため札幌市内の病院で逝去。
2023年(令和5年)1月28日から4月23日まで釧路文学館で生誕95年を記念した企画展「原田康子の足跡とその作品展」が開催された。

受賞歴

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