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阿刀田高

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経歴

阿刀田 高|あとうだ たかし|1935年1月13日 - は、日本の小説家。「奇妙な味」の短編で知られる。1993年から1997年まで日本推理作家協会会長、2007年から2011年まで日本ペンクラブ会長を務めた。文化功労者。山梨県立図書館名誉館長。
国会図書館司書を経て、『冷蔵庫より愛をこめて』(1978年)で作家に。『ナポレオン狂』(1979年)で直木賞を受賞。ブラックユーモアやミステリーを盛り込んだ短編の名手。ほかに『佐保姫伝説』(2009年)、『闇彦』(2010年)など。
東京生まれ。一人の兄と三人の姉の下で双子の兄として生まれるが、弟は1歳になる前に早世。両親は共に宮城県仙台市の出身だった阿刀田という珍しい苗字は日本全国に10世帯あるのみである。仙台に多く、祖先は阿刀寺という寺を営んでいたが、加藤田という苗字の相手と結婚したことから、両方の文字を混ぜて阿刀田という苗字になったという(『オール讀物』1986年10月号における阿刀田の発言)。。父方の伯父の阿刀田令造は西洋史学者で第二高等学校第9代校長を務め、名校長と謳われた。令造の父の阿刀田義潮(よしとも)は宮城県名取郡下増田村(後の名取町・現:名取市)の初代村長だった。遠縁には岸信介・佐藤栄作兄弟の実兄である佐藤市郎がいる。
本籍は東京・西荻窪。戦時中は父が経営していた鋳物工場があった長岡市に疎開するが、その地で長岡空襲に遭う。戦後も中学校(長岡市立南中学校)卒業まで同地で過ごす。高校進学を期に上京し東京都立西高等学校に入学する。高校2年生の秋に、父を脳溢血で亡くし、貧しい母子家庭で苦労して育つ。少年時代から科学が好きで、海軍技師、医師、薬剤師と変化しつつも理系の職業を志望しており、エンジニアであった父も理系への進学を強く望んでいたが、高校在学中にフランス文学に興味を持つ。父の死により進路に迷いが生じ、大学入試では文系と理系両方の学部を受験するも、合格したのは文系だけであった。
1954年、早稲田大学第一文学部文学科仏文学専修に進学する。早稲田大学に入学した当時は新聞記者を志望し、もっぱら奨学金と家庭教師のアルバイトで自活していた。
1955年に結核を病んで休学しただし阿刀田自身は「僕も実を言うと、中退してるんです。大学二年の頃、結核になってね。休学するつもりだったんだけど、事務局の人に、『一年以上も休むんなら、中退した方がいいよ』って言われてね。ちゃんと手続きをとれば無試験で復学できるんですね。その間の授業料も納める必要ないし。だから、二年間療養して、ちゃんと復学できました」と語っている([https://web.archive.org/web/20060623003944/http://www.jinbutsu.org/atodatakashi.html 阿刀田高会見])。、16か月間の療養生活を送るこの時期に多数の短篇小説を読んだことが、後年、小説を書く上で大きな力を与えてくれたという。。このため志望変更を余儀なくされ、1960年に大学を卒業した後、文部省図書館職員養成所に入所する。1961年から国立国会図書館に司書として勤務する。
このころ、恩師が出版した日本語関係の小冊子に、古今東西の殺し文句に関する随筆を発表したところ、思いがけず『朝日新聞』の文化欄に取り上げられて喜ぶ。1964年9月、池田書店からの依頼で『ころし文句』(長崎寛との共著)を上梓する。引き続き、池田書店から『笑いのころし文句』『ユーモア一日一言』などの随筆集を刊行する。1969年、著書『ブラックユーモア入門』(KKベストセラーズ)がベストセラーとなったことに勇気を得て、1972年に退職し、筆一本の生活に入る。コント、翻訳、広告文案などを手がける。
1978年、短編集『冷蔵庫より愛をこめて』が直木賞候補となる。1979年、短編『来訪者』で第32回日本推理作家協会賞を受賞、また短編集『ナポレオン狂』で第81回直木賞を受賞する。
1993年から1997年にかけて日本推理作家協会理事長を務める。
1995年、『新トロイア物語』で第29回吉川英治文学賞を受賞する。
1995年7月から2014年1月まで、直木賞の選考員を務めた。
2003年、紫綬褒章を受章する。2005年から2007年まで文部科学省設置の文化審議会会長を務める。
2007年から2011年まで日本ペンクラブ会長を務める。
2009年に旭日中綬章を受章する。
2012年4月には山梨県立図書館の館長に就任した。2018年4月からは金田一秀穂が新館長となり、阿刀田は名誉館長となることが発表された。
2018年に文化功労者に選出された。
現在(2023年時点)は、新田次郎文学賞、小説すばる新人賞の選考委員を務めている。

受賞歴

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