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古井由吉

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経歴

古井 由吉(ふるい よしきち、1937年11月19日 - )は、日本の小説家、ドイツ文学者。いわゆる「内向の世代」の代表的作家と言われている。代表作は『杳子』、『聖』『栖』『親』の三部作、『槿』、『仮往生伝試文』、『白髪の唄』など。精神の深部に分け入る描写に特徴があり、特に既成の日本語文脈を破る独自な文体を試みている。
東京府東京市出身。港区立白金小学校から同高松中学校を経て、1953年4月、獨協高校に入学。隣のクラスに美濃部強次(古今亭志ん朝)がいた。同年9月、都立日比谷高校に転校。同級生に尾高修也や塩野七生、福田章二(庄司薫)がいた。
1956年3月、日比谷高校卒業。1956年4月、東京大学文科二類入学。同文学部独文科卒。同大学院人文科学研究科独語独文学専攻修士課程修了。その後、金沢大学助手、同大学講師を経て、立教大学助教授に着任。
大学教員の時期は、「日常に潜在する苦そのもの」を見た(講談社文芸文庫の自筆年表より)とするフランツ・カフカの研究に加えて、ロベルト・ムージルやヘルマン・ブロッホなどの翻訳をすすめる一方、1968年、処女作「木曜日に」を同人雑誌『白描』に発表、続いて発表した「先導獣の話」、「円陣を組む女たち」で評価される。
1970年3月付で立教大学を退職し、作家業に専念する。神経を病んだ女性・杳子と登山で出会った男を非現実的・幻想的なイメージを交えて描いた「杳子」(『文芸』1970年8月号)で、1971年に第64回芥川賞を受賞。古井を含むこの時期の作家は小田切秀雄によって「内向の世代」と命名され、「社会的問題やイデオロギーなど外部に距離をおいて、内に向っている作家たち」との批判を受けた(実際はこの一派の作家にそうした現実逃避の傾向は希薄であるとの反批判もある)。ことに古井は「朦朧派」(石川達三)や「退屈の美学」(後年の江藤淳による批判)との揶揄も受けたが、他方で秋山駿や柄谷行人らには擁護された。
その後も『杳子・妻隠』の延長線上にある作風の『行隠れ』(1972年)、『櫛の火』(1974年)などを経て、1977年から、後藤明生、坂上弘、高井有一とともに責任編集者として、平凡社から季刊雑誌「文体」を刊行。様々な媒体で旺盛に短篇を発表する。
1980年、都会に投げ出された男女の生活を描く『栖』で第12回日本文学大賞受賞。1983年、偶然出会った男女の間の濃密な性を描いた『槿』で第19回谷崎潤一郎賞受賞。1986年には芥川賞選考委員に選出され、翌年短編「中山坂」(『眉雨』所収)で第14回川端康成文学賞受賞。
1990年、宗教説話を引きながら生死に対する認識をたどった『仮往生伝試文』で第41回読売文学賞受賞。1991年、椎間板ヘルニアのため2ヶ月間入院、この体験が転機となり、『楽天記』(1992年)『白髪の唄』(1996年)と、老いの中で正気と狂気、生と死、現在と過去など様々な相克のあわいを継ぎ目なく往還する独特の作風に達する。
1997年『白髪の唄』で第37回毎日芸術賞受賞、以降は文学賞を一切辞退している。その後左右相次いでの眼の故障もあり(この経験は『聖耳』などの作品にも書かれている)、2005年に芥川賞選考委員を「執筆に専念する」として辞任。朗読会や講演も多数行っている。以降の作品に『辻』『白暗淵(しろわだ)』などがある。
『折々の馬たち』などの作品にもうかがえるように、熱烈な競馬ファンとしても知られる。エッセイのみならず、自身の居住区付近の馬事公苑を散策したり、その近辺で見かけたとおぼしい馬から喚起される想念など、競馬にまつわる描写が作品に登場することも少なくない。現在でも日本中央競馬会の機関誌『優駿』にエッセイを連載したり、デイリースポーツ紙上でGI競走の当日に自らの予想を寄稿していたこともある。

古井由吉新刊

  • 発売日
    2019年2月2日
  • 書名
    この道

受賞歴

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古井由吉関連つぶやき(自動取得のため関連しない情報も含まれることがあります)

mizuhikoy古井由吉『この道』季節移り変わりと共に過ごす日々の暮らしの中で、過去と現在の、桜、東京大空襲、通夜といったこれまでの作品と共通するモチーフの、かつて読んだホフマンスタールや勅撰和歌集の、生と死のあわいに佇む言葉の、それぞれが重層的に織り込まれていく文体を読んでいく、その心地よさ
denden_fishいつも同じことばり呟いている気がするが、多分、古井由吉への僕の傾倒は『槿』までで止まっており、そのことに僕自身が満足してしまっているのだろう。『聖耳』あたりへ来ると、もう彼の肉声は聞こえない。肉声の聞こえない小説家に関心が持てないという点に、僕の読み手としての根本的な欠陥がある。
gazei45450721@tamakazurakaoru あえて言うなら古井由吉系ですね
omoide_dokusyo@NeveuTristan 今から古井由吉の妻隠、読みます!笑(報告)
korutyan「この道」古井由吉 著 講談社。老年の著者が肉親や親しい者の死等を回想しつつ、いずれ自らに訪れる死を透徹した筆致で綴る。戦時中の空襲から中世の故事、自らの夢など思索は老いた足腰に反し自在に駆け巡る。文学としての私小説が到達した高み… https://t.co/XdeTKKmKeT
noki_shinobu何故か古井由吉さんの『聖』を思い出し、また読みたくなった。
asanogawa_club朗読で綴る文学の世界4月13日(土)15:00新美南吉作「狐」朗読 木本伸子古井由吉作「長い町の眠り」抄朗読 川畑圭子加能作次郎作「花簪」朗読 本田茂代池波正太郎作「鬼平犯科帳」より「本所・桜屋敷」朗読 荒木重治
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